高齢者の一人暮らし
皆様、こんにちは。
関西生前整理協会の和田です。
4月に入って何かと忙しい日が続いています。ピンクや黄色の色とりどりの花が咲き乱れるころにも愛でる余裕もなく、バタバタと過ごし今更もったいないことをしたと少しだけ後悔しています。
忙しいことは私たちにとって感謝しなければいけないことなのですが、人はいつ何が起きるかわかりません。忙しい中でも時間をもっと楽しみ、大切にしなければいけないものと今年の桜の時期を思い返して反省している今日この頃です。
先日、78歳で一人暮らしの男性の家に訪問させていただきました。
その方は、奥様に先立たれお子様もおられず、ある大学で長年教員として勤めあげた後、たった一人で山の中で生活をしておられます。最初は別荘のような形で購入されたのですが、今はすべての生活をそこに移しておられました。
私も以前から何度かお目にかかることがあり、その変貌ぶりには驚きを隠せません。
矍鑠(かくしゃく)と仕事をこなし、週末には車を運転して自然に囲まれた山の生活を謳歌されていた姿が目に浮かびます。
車がなければ身動きがとれない環境での生活は、日常の生活もおぼつかない状態で運転はできない、近所は遠い、訪ねてくる人はほとんどいない、週に何回かは来てくださるヘルパーさんの介助はあっても毎日毎日ほとんど誰とも話さない日が続いておられるそうです。
その方がおっしゃるには生まれた町に帰りたい、お墓もあってそこに入りたい、なので現在の家を処分して故郷に住めるところを探してほしいとの依頼でした。
協会として心配したことは、この先一人で暮らしていくことができるのか。
身寄りはないとおっしゃっていましたが、本当に後見人の方はおられないのか、もしもおられるなら必ず相談しなければならないと、まず親戚の有無についての調査から始めました。
私たちは調査をするうちに、ほとんど行き来がないものの介護の手続きをしてくださった遠い親戚がおられることがわかりました。
現在、その親戚の方と相談しながら施設に入られることを依頼者様ご本人に勧めています。ご本人はあくまでも故郷で一人暮らしをしたいために、施設に入ることを拒んでおられます。
また、本協会からは、教員だったというプライドを傷つけないよう希望がかないそうな施設にお願いをしております。
これから焦らずに親戚の方と相談しながら施設に入られることを説得していこうと考えています。
孤独死という言葉が脳裏をかすめた事柄でした。
生前整理や遺品整理についてお困りごとがあれば関西生前整理協会までご相談ください。
生前整理からさいごまで私たちが寄り添い、お手伝いさせていただきます。